ありえない彼氏
「そりゃもちろん!これで由香の隣にいれるし、ご褒美ももらえるんだから。」
ニコニコと笑いながら言うと「ご褒美?」と首を傾ける佳織を置いて、そのまま腕をひかれながら、誰もいない体育館裏にまで連れてこられた。
「翔太、みんなほっといていいの?」
「いーの!今は由香にご褒美もらう方が大事。」
誰もいないことを確認すると、ぎゅっと抱きしめられた。
「……ね、俺のこと見直した?」
甘い声で囁く翔太。
一瞬何のことかと思い、すぐに理解する。
(私が委員長のこと見直したって言ったの、気にしてるんだ…。)
「……見直した、じゃなくてもっと好きになった。すごくかっこよかったよ、翔太。」
ふにゃりと笑った翔太を見てから、私は背伸びをして、
そっと唇を重ねた―――。
ニコニコと笑いながら言うと「ご褒美?」と首を傾ける佳織を置いて、そのまま腕をひかれながら、誰もいない体育館裏にまで連れてこられた。
「翔太、みんなほっといていいの?」
「いーの!今は由香にご褒美もらう方が大事。」
誰もいないことを確認すると、ぎゅっと抱きしめられた。
「……ね、俺のこと見直した?」
甘い声で囁く翔太。
一瞬何のことかと思い、すぐに理解する。
(私が委員長のこと見直したって言ったの、気にしてるんだ…。)
「……見直した、じゃなくてもっと好きになった。すごくかっこよかったよ、翔太。」
ふにゃりと笑った翔太を見てから、私は背伸びをして、
そっと唇を重ねた―――。