ありえない彼氏
ぼそぼそ呟くように答える翔太。



…となるとどうにかしないといけないのは英語か…。



中間と期末の両方で赤点になると、夏休みに鬼のような補習がある。


翔太は去年も赤点になり、あと3点低かったら補習だったらしい…。


ちらっと翔太を見ると、うるうるした瞳で私を見つめていた。


…かわいいな、コノヤロウ…。



「…じゃあ翔太、私とテスト勉強しよっか。」


英語ならお母さんとお父さんがいるし、それ以外はなんとか教えられるはず…。


そう思い翔太に言うと、ぱああああっと顔が明るくなった。



< 36 / 199 >

この作品をシェア

pagetop