鬼に愛された女
失礼します。と、小さく言った後に、御簾を退かして恐る恐る入った
「……奥方様、お身体は大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。吐き気がしたのは昨日だけですし、今では動いても平気です」
美月はそう言うと、自分のお腹を愛おしそうに撫でる
「落ち着いていらっしゃいますね」
「そう見えますか?これでも緊張しているのですが……」
くすりっと、笑って、いたずらな笑みを浮かべて美月は鋼を見る
「それは失礼しました」
真顔で誤る鋼
さすがにやりすぎか?
改めて自分の行動を見直して、そう思った