鬼に愛された女


「その女がお前が探していた鬼か?」


「おい、そんなに見るな」


眠りについた月子を横抱きにしている神威は、これ以上月子を白雲に見せたくなくて、白雲の視界から月子を外す


「まぁいい。早くしろ神威。陰陽師が来るぞ」


「わかってる」


もうすぐでそなたを手に入れられる


本当に長かった


月子の額に軽く口づけ、神威達は屋敷をあとにした


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