たとえばの明日に花束を

嘘と絶望感





走って走って、気付いたらそこは公園だった。

あたりを見回していると、一人の女の子が座っているのに気づく。

茶色のロングウェーブ、黒い瞳、長い髪にさされた髪飾り。

…可愛い子だな。


「………あ、あの」

「へっ?」

「僕…何処か変ですか?」



ぼっ……僕ぅう!!?




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「驚かせて、スミマセン」


彼の名前は有明リント。

一応何かわけありの女装……らしい。



「ううん、大丈夫だよ」

「…そうですか?」

「うん。ただ、こんなに可愛いからさ。
ホントに男の子なのかなって」

「…僕は男ですよ。


ところで天音さん、泣いてましたよね…どうかしましたか?」
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