たとえばの明日に花束を



ドタバタバタ……


バァン!

乱暴に扉を開け、志紀に近づく。


「志紀っ!」

「なっ……ま、またお前か!?」



「ねぇ志紀。

私さ、志紀が好きだよ」



そう。

私は志紀の手紙を見せただけで、好きだと言えてはいなかった。


志紀は目を見開き私を見る。



「だからさ……。

志紀がどんなものを抱えていても、私が全部受け止めるから…だから…」





「志紀のほんとの気持ち、教えて?」
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