たとえばの明日に花束を




朝起きたのは6時だった。

眠れず、早めに準備を全て済ます。

朝の7時。

まだ早い…、ここから学校までは10分あればつく。



「いつもなら…

志紀の家に迎えにいく準備してるのになぁ」



寂しい

こんなに日常がかけただけで、胸に穴があきそうなくらい寂しいなんて。


ふと、机の上を見る。

志紀と私のツーショット。まだ二人は幼かったあの頃。




「……懐かしいなぁ」



"ほらー、志紀に天音ちゃん!
撮るわよー?"

"あ、待って待っておばさん"

"あのな、頼みあるんだ。


「二人はきっと?」って掛け声で言ってくれ"



"それじゃ、行くわよー。

二人はきっとー?"



"いつまでも一緒ー!!!"
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