親の心

ある日の事、愛はいつものように夕飯の食材を買いにスーパーへと出かけていました。

Prrrrrrrrrrrrrrrrrr――――――――――――。

ポケットでケータイが鳴りました。
「もしもし」
「あ、愛!!?大変なのっっ」
「お姉さま??どうしたんですか??」
「パパがっ……――――――!!!」

プツッ――――。

家へと走った。

「ハァッハァッ…―――」

玄関から2階へ上がり、長い廊下をぬけて1番奥にある寝室へと向かった。

「お父様っ…―――。」
「おぉ、愛!」

ベッドに横になり、私の方に少し顔を向けるお父様。
その顔はとても蒼く、弱々しかった。

「パパね、さっき…急に倒れて…」
「………大丈夫…なんですか??」
「あぁ、大丈夫!大丈夫!ほれ、この通りだ!!…っっゴホッ…」

突然苦しみだすお父様。

「大丈夫!?」
「う゛~……っっゴホッ」


-------------------------------------------

お父様はそのまま入院というかたちになったが、翌日、息をひきとった……。

-------------------------------------------

「お父様………何で急にこんなことに…」

重苦しい空気に押しつぶされそうで、無理やり口を開いた。

「……愛、ママは??」
「まだ部屋です」
「そう……」

お母様は、お父様が亡くなってからというもの、ふさぎこんでしまい…外に出ることはおろか、私たちの前にも姿を現さなくなった。
お父様が亡くなってしまった今、お母様がああでは私たちだけでなく会社の事も何かと心配……。
はやくお母様がもとに戻ればいいのだけれど……。

-------------------------------------------

翌日、どうにかもとの生活に戻ろうと、お母様の部屋を少しのぞいてみた。
しかし、お母様の姿は見えない。
部屋の中にいる気配もない。
おかしいと思い、部屋の中へとはいって行った。

「っ………―――――――!!!」

お母様………。
その部屋は、いつもの真っ白なカーペットを真っ赤に染めて不穏な空気をかもしだしていた……。
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