血まみれ眼鏡
血まみれ眼鏡
たった今恋人を刺した。
凶器は包丁。刺した感じは気持ち悪い、何とも言えない。

刺した理由は浮気。前にもあの男と歩いてた。弟?そんな嘘に騙される訳ないだろ。嘘つくならもう少し上手くつけ馬鹿。

「何してるの?」

刺された腹を抱えながら電話の元へ向かう彼女。おいおい、何をするんだ。

「きゅ…きゅ、しゃ…!」

嘘だ。そんな事言ってあの男に電話して助けを求めようとしてるんだろ?どうして俺だけを見ないんだよ。…電話線を抜けば電話何てしないで俺だけを見てくれる?
それなら抜いてやるよ、こんなもの。


「なんで、っ」

「なんでって…やっぱり馬鹿だな」

俺がそう言うと彼女は驚いた表情をした。そして、

「さいってー」

精一杯睨みながら、でも悲しそうに言った。最後まで俺の思いは届かなかったみたい。


「もう良いよ」

俺はそう言った後彼女の首を切った。

彼女から貰った眼鏡は血で真っ赤になっていた。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

貴方と私

総文字数/887

その他2ページ

表紙を見る
欲しいもの

総文字数/445

その他1ページ

表紙を見る
妄想

総文字数/1,037

その他2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop