‐雨のち恋‐
雨音は私の手を強引に引っ張り、その場を去った。
夕が見えなくなったところで手を離した。
しばらく沈黙が続いた。
その沈黙を破るように雨音は口を開いた。
「さっきは強引に手を引っ張ってしまって、すいません。」
「い、いえいえ…!……来てくれて嬉しかったです。」
会話がとまってしまった。
私は心が痛かった。
雨音に見られてしまったから……。
キスを……。
「わ、私………。」
「どうしたんですか?」