恋人 × 交換!? 【完】
(続行……これで終わりじゃないってこと?)
予想外の言葉で、吹いた風で葉が鳴るように私の心がざわついた。
(利用されて、捨てられるわけじゃないんだ、私……。まだ、奏のそばに置いてくれるんだ……。いていいんだ……恋人として)
続けてくれる理由は、不透明だったけど。
利用されてポイということにならなかった――それだけで、なぜだか救われた気がした。
安心したら、また目頭が熱くなってきた。
「とにかく。オマエはオレから――」
近づいてきて、腰をかがめながら、奏が私と目をぴたり合わせた。
「離れんな。わかったな?」
「……奏……」
「返事は?」
「……う、うんっ」