ひとりぼっちの勇者たち
屋上の隅のビリーバー


◇ ◆ ◇


いつからか、夢ならいいのにと思うことが次第に増えていった。

そんなの現実逃避だってわかってる。
だけどそんな風に曖昧に、いつも都合よく避けてきた。
逃げてきた。

自分を騙すことは簡単で、そうすると本当に、なんでも平気になれた。

でもいつの間にか歯車がずれてくみたいに、上手くできなくなって。

そうしたらとうとうこんなところまで、来てしまった。


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