先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
【美羽】
「あれ?美羽…佳菜は?」
佳菜を『数学準備室』へ見送った後、美希が話しかけてきた。
「う~ん…嫉妬している彼に呼び出されて、『数学準備室』に行ったよ」
「あ~なるほど…確かにみんな前で相葉君、佳菜に『これかはずっとそばにいるから…』って言ってたし。それは理兄も嫉妬するよ」
私たちは笑い合った。
最近、美希も『先生』から『理兄』と呼ぶようになった。
理兄も『瀬戸』から『美希』と呼ぶようになっていた。
もちろん、4人の間だけの話。
「ねぇ、美羽も相葉君のこと知ってるんだよね?」
「うん。クラスが一緒だったから…その時から亮は佳菜のこと好きだったみたいだけど…」
「へぇ~そうなんだ」
「けど、佳菜はもうその時には理兄ことが大好きだったかから見向きもしなかったんけど…」
「おい、美羽。なに勝手に人のことベラベと話してるんだ?」
急に後ろから声がした。
「亮!?なによ~別にいいじゃん。美希に話したって…」
「美希?」
「はじめまして、相葉君。佳菜と美羽の親友の瀬戸美希で~す。宜しくね♪」
美希は亮に自己紹介をした。
「宜しく。それと、”亮”でいいよ」
「うん、わかった。私も”美希”でいいよ」
「OK!ところで、佳菜は?美羽」
「ちょっと…先生に呼び出されていないけど…」
「ふ~ん」
私は佳菜の居場所を知っているのに言わなかった。