先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
俺は泳いで、相葉と佳菜のほうへ向かった。
「おい、相葉。二宮は俺が見ててやるから…お前、泳いで来い」
「櫻先!?…じゃあ、頼むわ。佳菜、また後でな」
「うん」
そう佳菜に言って、相葉は向こうのほうへ去って行った。
「わざとでしょ?」
「当然だ…」
「もう…嫉妬深いだから…」
「ちょっと、来い」
俺は佳菜の浮き輪の紐(ひも)を引って、生徒がいない海のほうへ連れて行った。