先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
「うんうん、いいよ。…私たちしばらく外にいるね。落ち着いたら、私か美希に電話して。行こ、美希」
「うん…後でね。理兄、佳菜」
「悪いな。ありかとう」
美羽と美希は理人に頷いて、部屋を出て行った。
「ごめんな、こんな事になって。真実を隠すためにああ言うしかなかった…」
「ひく…っ…」
「お前、なんで泣いてるんだ?」
私は理人の胸でいつのまにか泣いていた。
「だって~ひく…っ…」
…だって、
亮に私を「俺から奪ってみろ!」って…言った。
「なんだ、佳菜。…俺が相葉に言った事を気にしてるのか?」
私は理人の胸で頷く。
「…たく、そんな事あるわけねぇだろ!?俺はお前を手放す気も奪われ気もねぇよ。だから、泣くな」
そして、理人は体を離しキスをしてくれた。
私の不安を打ち消すような優しいキスを…