先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


実は彼には子どもがいるの。

そして、私がその子のママ。

そう、私たち結婚してるんです!!

もともと私たちは、歳の差7歳差の幼なじみで親同士が親友。

だから、私たちはずっと一緒だった。



私の初恋…





そんな初恋が実ったのは、私が15歳の時。


私は理人に彼女ができたと思い彼を避けていたある日。

「お前最近、俺のこと避けてねぇ?」

「そ、そんなことない…」

「じゃあ、なんで俺が近寄ると逃げんの!?俺のこと嫌い?」

「嫌い…か、どうかなんて…理人には関係ないでしょ! 彼女いるくせに!! ひ…く…っ…」

「は?」

私は泣きながら理人の部屋を出て行こうとすると、理人が私の腕を掴んだ。

「待てよ」

「…なに?もう話す事なんかない!」

「好きだ…」

その言葉に振り解こうとしていた手が止まった。

「え?」

「俺はずっとお前好きだった。佳菜」

理人は私を優しく抱き締めた。

「俺はもう、限界なんだよ…お前の"兄貴"じゃいられない」

そんな言葉に私は、涙が溢れた。

「私も理人が好きだよ…」




そして私たちは結ばれて、しばらくして妊娠が発覚した。



私が勇気を出してその事を伝えると…。

「理人、私ね… 赤ちゃんができたの…」

「え?」

理人はもちろん驚いていたけど、それからの行動は速くて。





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