先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
【理人】
佳菜の家でソファーに座り、テレビ観ながら寛ぐ。
あいつは部屋で宿題中。
もともと、俺たちの家は隣同士で親同士が親友同士でもあってお互いのウチが我が家同然。
…俺はずっと佳菜と一緒だった。
あいつの成長を見てきた。
可愛い”妹”だった。
だけど…
佳菜が『大人』に近づくたびに
俺の胸がドキドキとするのがわかった。
そして…
『佳菜のことが”女”として好きだ』って気づいたんだ。
けど…
佳菜とっては、きっと…
ただの”兄貴”…
そんな事…わかってる。
たとえそうだとしでも、彼女の傍にいたんだ。
ずっと…ずっと…
いいよな?
佳菜…
この時は、まだ俺は…
1か月後の佳菜の誕生日に俺たちが『結ばれる』なんて、夢にも思わなかった。