先生とあたしの子育て〜愛する家族〜



「おい、遅いぞ~美羽」

駐車場に行くと、理兄がもう車の前で待っていた。

「ごめんごめん。はい、鍵」

「おう」

理兄に鍵を渡して、車に乗った。

「ちょっと頭を伏せてろ」

「え?」

「他のヤツに見つかったら、マズイだろ?」

「うん」

私は体を小さく丸め頭を伏せた。


「もういいぞ」

学校を少し出て理兄に言われ、丸めていた体を起こした。

「理兄、今日姫恋は?」

「今日も行ってると思う。お義母さんと病院に…」

「そっか…そうだよね。姫恋にとっては、佳菜がたった1人のママだもんね…」

「そのセリフ、この前俺も佳菜に言ったんだ…あいつが『別れよう』って、言ったときに…」

「…え?佳菜が…」





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