先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
「遅いなぁ~理人…」
私は準備室で、理人の帰りを待っていた。
ーーーコンコン。
あ、理人だ。
ーーーガラガラ。
「もう、遅いよ~理人…帰るよ。お義母さんと姫恋が…」
私の言葉が切れたのは、目の前に立っていたのが理人ではなく…ある人物だったからだ。
「二宮さん…今なんて言ったの?」
「横澤先生…っ」
「”理人”って、櫻井先生のことよね…?」
「いえ、あの…」
…ヤバい。
私、理人だと思って…
どうしよう…