先生とあたしの子育て〜愛する家族〜


「俺と佳菜は…」

「…もう…やっ…」

俺が横澤先生に真実を話そうとした時…佳菜がなにかを呟いた。

「佳菜?」

「二宮さん?」

「こんなの…もう、いや!!」

佳菜は、車椅子をこいで準備室を飛び出ていった。

「佳菜!」

「櫻井先生!」

佳菜を追いかけようとする俺を横澤先生は腕を掴んで止める。



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