先生とあたしの子育て〜愛する家族〜
【佳菜】
「そうだったんですね。写真を見て『あの時』には、もうわかってたんですね?私たちのことも…娘のことも…」
横澤先生の話を聞いた後、私は呟いた。
「本当に驚いたわ。成績も優秀なあなたがまさか結婚してて、娘もいるなんて…」
「学校に言うんですか?」
「最初はそうしたかったけど、櫻井先生には教師でいてほしいから言わないわ。それにちゃんとフッてもらったから…もう、なにもしないわ」
「…先生」
私は車椅子をこいで先生に近づいた。
「ありかとうございます。1年間…櫻井理人に恋してくれて…横澤先生」
「フフフ。普通そんな事は言わないわよ」
「普段のほうがよくモテますから…このくらい平気です」
「普段って…写真で見たけど、メガネしてないのね?」
「はい。あれはダテメガネで『学校であまりモテたくない』ってだから、メガネをかけているようで…」
「でも、学校でも十分モテてると私は思うけど…」
「ハハハァ。確かにそうですね」
私と先生は笑い合った。
…横澤先生
ありがとう。
わかってくれて…
先生はいい『先生』だよ。