~素顔~

そこでようやく抱きしめられていることを思い出した。


一気に恥ずかしくなって顔が熱くなった。




「そ、それより萩原」


「うん?」


今の状況を分かっていないかのように

きょとんとした顔をしていた。



私はもう我慢の限界で


「あの、そろそろ

離してほしいんだけど…」


ストレートに言った。



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