叶わない『大好き』
卒業週間



休み明け、少しは元気になったあたしは
学校についていつものように真実ちゃんの
教室に向かった。

「真実ちゃん、おはよー!」

「あ、夏花ちゃんおはよ!」

真実ちゃんには休み中もメールして
普通にしてねって頼んでおいたから
普通に話を出来る。

「まだ、あの人来てないよね?」

「来て早々、あの人の話ー?
ホントに夏花ちゃんはー」

真実ちゃんは、笑いながらも答えてくれた。

「私は見てないけど、
下駄箱に靴あったの?」

「ううんー無かったよ?」

「じゃあ、来てないんじゃないの?」

「だよねー
でも、結果気になっちゃってさー」

「気持ちは分からなくもないけど‥
あの人のなら、すぐ分かるでしょ。」





< 385 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop