叶わない『大好き』
諦める


次の日。

「夏花聞いた?!」

教室に入るなり、
英里香が駆け寄ってきた。

「‥何を?」

何をこんなに焦ってるんだろう
って思ったけど‥

「あ!!聞いてないならいいんだ〜」

‥分かった。

「あの人が付き合ってるって話?」

「‥!!知ってたの?」

「うん。昨日、莉子から聞いた。」

なるべく冷静に‥

‥あたしはもう、
好きじゃないんだから。

「何で、なみなのかな?!
夏花の方がお似合いなのに!!」

慰めてくれる英里香。

「そんなことないよ〜」

「そんなことあるよ!!
だから、諦めないでね?!」


< 67 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop