辛口男子の甘い言葉







ゴクリ。


固唾をのんで廊下で待ち伏せ。



広瀬…早く来てってば!

この緊張なんとかしたい!!



私は昨日買ったプレゼントを手に、広瀬を待っていた。



あいつもしかして今日もまた遅刻か…!?



ドキドキかイライラかよく分からなくなってきた。




1人で葛藤している間に下駄箱に見覚えのある人がやって来た。



「あ…」


大きくあくびをするのが目に入った。

広瀬だと認識した瞬間、心臓がすごい速さで鳴る。



こっち来る!

どーしよ…どーすれば!?

さっきまで早く来て欲しかったのに、今はそれどころじゃない。

必死になる余り、テンパりすぎて空回りする私。


なんとか廊下の影に隠れてプレゼントを手に構える。
「…………っ…」


が、手が震えるわ、声は出ないわで…








結局広瀬は気づかずに通りすぎてしまった。





あーあ…


いっちゃった…。






タオルを握り締めていた力を緩め、小さくため息をつく。







夏はもう直ぐそこだ。




< 31 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop