群青の箱
―得体の知れないもの―

大量服薬3日連続と
首吊り未遂をしてしまい
やっとのこと
薬が体内から消えたようで少し落ち着いてきた。


最近の私は抑うつが酷い。

何で?って言われても、
そりゃこっちが
聞きたいくらいだ。


とにかく心に
黒い雲が掛かって、
重い鉛の様な
得体の知れないものが
「ズドーン」
と墜ちている状態。



もちろん、
そんな時に
良い事は考えられない。


しかし、
自分が抑うつである
というのを
客観視できる時は
色んな事を試してはみる。


心が何とか持ち上がってこないか、と。


だけど、
ここ最近はそれですら
やる気がおきない。


私は、
前向きになるために
色んな本を買った、
小説ではない、
啓発本ばかり。


それを
「ふーん、あっそう」
なんて思いながら
読んでれば、
効果は無いに
決まっている。


そんな事をしながら
何とか気を
紛らわせていた。


しかしながら、
最近の抑うつは
時間単位で
変わってはくれない。


摂食障害と
境界例である私は、
もともと
日ごと時間ごとに
変わってしまう
自分の感情に
悩んでいたのだけれど、
ここ最近は
抑うつ、抑うつ、抑うつ。


時々、
イライラするけれど、
すぐ抑うつに戻っていく。


もちろん、
それを自分で
自覚している。


なので、
周囲にはなるべく
見せないように
過ごしてきた。


なりふりかまわず
自分を見せてしまえば
嫌われてしまうかも
しれない。。と、思った。


その心の背伸びは、
少しずつ
自分を蝕んでいく。


知り合いの前にいる時は
良いのだが、
一人になれば
我慢しただけの抑うつが
私を襲ってくる。


一体何に
我慢をしているのか、
自分でもわからないが
とにかく
耐えている感じがする。



「死にたい、苦しい、死にたい、くるしい」
そればかりを
考えてしまう。



ごく稀に、
その状態で
知り合いに会ったら、
「だ・・・大丈夫?」
と言われる始末。
< 1 / 63 >

この作品をシェア

pagetop