群青の箱

ある日言われた事

「ゆりちゃん、
シヌと思う。」



「うん、
私もそんな気がしてる。



どうやら相当悪いみたい」



「また電話するよ、生きてたら」



「うん、分かった、生きてたら電話ちょうだい」




そんな電話。



私は、不幸のレールに乗って生まれてきた、と。



先祖の祟りなのか、カルマなのか、自分勝手に生きた罰なのか



私の歩んできた道のりは、決して胸を張って
幸せだったと言えるものではなかった。



でも、何度だってやり直そうと思った



それに自分だけが不幸だ、なんて思ってない
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