またいつか

すると彼はさっきとうって変わって真面目な表情になった。


「トゥーニャ……好きだ」


「えっ……ええ!?」


「嘘じゃないよ。俺は本気だ」


「……」


私は何も言わずに彼の胸に飛び込んだ。
彼は驚いた顔をして、恐る恐る私の背中に腕を回した。


「……こんなことして大丈夫なの?」


「ダメだと思う……けどカルロスだからいい」


「なんだそれ」


彼は軽く笑った。
私もつられて笑った。


そしてゆっくりと唇を重ねた。




私は両親には内緒で毎日十字架のネックレスをつけた。
やはりバレたら怒られるだろう。


もうどっちの宗教を信仰しているか分からないような微妙な気分になった。
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