友達止まりのこの恋を
裕樹はあたしの全てだった。
あの日からずっとあたしは
人を好きになることを
自分の中からなくしてた。
‥
‥‥
『上田さん!上田さん!』
誰かがあたしを呼んでいる
「んっ‥‥‥んー。」
『上田さん』
「っち‥」
学校のホームルーム
寝ていたらしい
裕樹の夢。
懐かしくて涙が出そうだった
それをなんとかこらえ
体を起こした
「すみません」
『起きててね』
うなずいたあと前を見た
その時、昨日の彼と目があった
あ、石川淳也だっけ
やはり彼は不思議な雰囲気を
まとっていた。