消えた一億
「ダミアン、使者をアメリカに出せるか?」


「おそらく可能だとは思いますが……」


ダミアンは怪訝そうな顔をした。


「じゃあ、今から手紙を書くから、それを持たせてある人物に届けてくれ」


「ある人物?」



王子はうなずき、

「名探偵、ハーキュリー・アタリだよ」
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