不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
万が一の為だった。
俺は……
勿論先生だって……
二人が犯人とは思いたくなかったのだ。


何かの間違いだと思いたかった。

でもそれは現実だった。

前々からエースに恋い焦がれている女生徒達に、二人は着々と松尾有美の自殺説を広めていたのだった。




一方俺は、松尾有美を説得しようとしていた。


でも有美は首を縦には振らなかった。


――そりゃそうだ……


――殺されるかも知れないんだ。

例え先生が傍で片時も目を離さずに見守ってくれると解っていても。

俺は有美の説得に失敗し、諦めるしかなかったのだった。
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