それでも朝はやって来る
………っ!



朝子は息をのむ。


瞬きすら忘れてしまった。




ベットの上で絡み合う悠里と女の姿があった。


女は暗くて顔がよく見えないが、何も身に付けておらず、両足を大きく開いて呼吸は大きく乱れていた。


その上に覆い被さるようにしていた悠里は、朝子に気付いた。




ゆっくりと朝子の方を振り向く。






冷たい瞳だった。






悠里は女と違って全く呼吸は乱れておらず、着ている服も一切乱れていなかった。



一瞬、何が起こっているのか、分からなかった。



ハンマーで頭を打たれたような衝撃で、目の前がチカチカとした。



逃げ出したいのに、足が鉛のように重くて動かない。




「………悠里…様…、っんん…」




女が悠里を求めて、身をよじる。




「まだ、そこにいるつもりか…朝子」




.
< 163 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop