それでも朝はやって来る
温かいご飯に箸をつけながら、にこやかに悠里と真楯のやりとりを見つめていた。


久々に賑やかな朝だ…


最近は見ず知らずの他人だし、こんな生活させられてる原因だけど…


問題は山ほどあるけど…




なんか、寂しくない。




幸せを噛み締めていると、ニヤニヤしていたあたしに悠里が気づいた。



真楯がいる前で、悠里は後ろから近づいてきた。


「忘れてねぇよな、俺が言ったこと」


わざと大袈裟に首筋の匂いを嗅ぎながら、耳元で囁く。


「お前は俺んだからな。今夜覚悟しとけよ」


首筋を舐められて、ゾクリと体が反応する。悠里の囁きと共に悠里の少し大きくなった手がブラウスの隙間から鎖骨を撫でた。

「…ッ」

気持ちとは裏腹に、悠里の声に反応してしまう。



「コホン!!僕も悠里様の側近でありますが、一応お二人の担任ですから、さすがに学校へはいっていただかないと…」


何故か真楯が悠里を止めた。


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