穢れ亡きカケラ
「だから、気を付けてください」
「ん?」
春歌が何か言ってる。
さっきの事で、距離が少々遠くて、あまり良く聞き取れない。
(暁に何か注意してる……のか?)
まあ、良いや。
取り敢えず……
「リク、わかったから。な?
取り敢えず、手、離そうか」
「あ、ごめん、ごめん」
ふー、普通のリクに戻ってる。
良かったぁ。
つか、出来ればもう少し力を抜くか、何かして欲しかった。
だってさ、ほら。
「リク、鬱血したんだが」