王子様とお姫様。
頭をトンカチで殴られたような激しい衝撃がミリアを襲う。
「―お父様!?そんなっ…まだ私17歳ですよっ!?結婚なんて考えられません!!」
「17歳でも一国の姫としてもう立派な大人だ。それにこの結婚はサニー王国の勢力を増すためにも大切なことなんだ。理解してほしい」
「でもっ・・・結婚なんて!!」
「頼む!!」
普段人にものを頼むことなんてしない父なのに…
「・・・っ」
ミリアは何も言えなかった。