クズカノ

向こうのいじめグループの談笑する声が聞こえた。


「あいつ初めてじゃね?」
「初めてじゃない?だってあの時…」クスクス
「だよね…初めてがゴミ置きとかかわいそー」


僕は青ざめた。


(これが初めて…?)


彼女は、これが初めてなのか?


女の子にとっての初めての場所が、こんな雰囲気も何もない汚い場所で、こんな…

既に僕には嬉しいなどという感情は微塵もなかった。

何も知らない彼女の身体を汚す、欲望に満ちた悪者は僕だ。

彼女の人生を左右する、全責任を自分に押しつけられた気がした。
< 56 / 135 >

この作品をシェア

pagetop