君を探して
私の携帯は鳴らないまま、時間だけが過ぎていった。

5分……

10分……

そして、ようやくメールが届いた。



<仕方ないだろ、オレじゃ駄目なんだから>



……あぁ、もう。

私ったら、なんてことを言っちゃったんだろう。



“オレ”のメールから、痛みが伝わってくる。

その痛みが大きな針になって、私の胸をぐさりと突き刺した。


私の手は震え、携帯を落とさないように握りしめているのが精一杯だった。


間を置かずに、続けてメールが届いた。

<ごめん、もう寝るわ>

そしてさらにもうひとつ。

<明日、またメールするから。気が向いたら返事して。じゃあ、おやすみ>



どうしよう…………

どうしよう……

どうしよう…


私は震える手で必死に<おやすみ>とだけ書いて送ったけど、




当然、返事は返ってこなかった。


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