私の最低な元カレ
―ピンポーン―
少し、緊張しながらチャイムを鳴らす。
夢の親、出てくるよな?
俺、絶対変に思われるだろうなぁ~…。
だって男が自分の娘を背負ってるんだぞ?
しかも中学の時の元カレが…。
「……」
だけど、いくらたっても家の中からは物音ひとつしない。
まさか…留守!?
「おい、藤原!おいっ…起きろっ…」
小さな声で藤原を呼び、揺らしてみるも、
反応なし。
まじかよ…
「おい、藤原ー鍵!持ってないのか?カーギーッ…」