『若恋』短編集1【完】









「―――大丈夫か、りお?」

「え?」

「つい、いじめ過ぎたな」


視界がまだぼやけてる。
その霞んだ中で顔を赤くしたのは奏さんだった。



え?

奏さんの視線の先はわたしの首の辺り。

いったい何が…



「悪りぃな、痕をつけすぎた」

「…つけすぎ?」


奏さんの瞳がなぞる部分を指で辿る。






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