アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~
*  *  *


気乗りはしないけど。
千紘のお願いだから俺は渋々、『部署対抗ボーリング大会』に参加。
豪華商品を狙って…部署ごとに応援合戦も繰り広げられていた。



テンションの低い俺だけが…浮いていた。


「藤ヶ谷部長も応援して下さい!!」


「俺は別に・・・」


俺の隣に千紘は座ってくる。


「一人…暗いし…浮いてるわよ…留維」

耳元に唇を寄せて、小声で俺を詰りつける千紘。



「後で…俺に付き合ってくれるなら…もう少し…頑張ってやってもいい」


「ハァ!?何考えてんのよ!!」


千紘は怒り始めた。
< 76 / 217 >

この作品をシェア

pagetop