天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
「さぁ、次の種目に出場すんのは誰だ!」

興奮気味に言う龍太郎に。

「僕ですわぁ」

ヒョロリとした足取りで、冬月が歩み出た。

狐面、男性用着物、腰には蜘蛛切を帯刀。

相変わらず学生とは思えない出で立ちだ。

そして今回の競技に際し、冬月は相棒…というか相方を連れていた。

「ヒャッハーッッ!やっと俺の出番か!待たせやがって作者の奴!」

そんな声と共にカタカタカタッと歯を鳴らして姿を見せたのは、骸骨の妖怪だった。

「人外か?」

少し警戒したような表情の玲菜。

「おぅよ片目の姉ちゃん!」

眼球のない空洞だけの目で、骸骨は玲菜を見る。

「俺様の名は『溝出(みぞいだし)』ってんだ!」

「味噌炒め?…美味しそう…」

ジュルリと涎を垂らす遡雫。

「だぁれが味噌炒めだ!み・ぞ・い・だ・しっっ!」

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