天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
その帰り道。

渡り廊下の手摺りを澄ました顔で歩いていた快は。

「で…でも…」

躊躇うような人間の声を聞いた。

「そんなのまずいよ…バレたら生徒指導や風紀委員長や…何より生徒会長が黙ってないぜ?」

何やら不穏な会話。

動物というのは、人間よりも感覚が鋭敏だ。

『嫌な感じ』というのは、的確に感じ取れる。

猫が聞いても仕方のない事。

しかし好奇心から。

快は声のする方へと向かった。

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