契約結婚
拓磨が一瞬険しい顔をした
拓磨…?
「…拓磨に彼女なんて。昔彼女なんていらないって言ってたのにね。」
そう言って私を睨んだ
私の気のせいじゃなかったみたい。
あまりにも冷たい視線に背筋が凍る
「そうなのよ〜!なのにこーんな可愛い彼女を連れてくるなんて!」
百合子さんは私が睨まれているのか知ってか知らずか私をぎゅ…っと抱きしめ言った
「…母さん、羽音に抱きつかないでくれ」
そう言って拓磨に引き寄せられる
その瞬間麻里子さんの目がさらに厳しくなった
「羽音さん?ちょっといいかしら?」