言葉にしなきゃ伝わらない。
そんなどん底の日々が続き...



ある時、決定的な悲劇が起こる。


唯一、味方だと思ってた・・・おばさんが...おじさん側に回ったのだ。



でも、おじさんみたいに直接的に手は下さない。



ただ・・・私が痛めつけられているところを涼しい顔をして見てるだけ。


自分が痛い思いをしたくないからって・・・逃げたのだ。



辛い・・苦しい・・・逃げたい・・・悔しい・・・泣きたい・・。


―――でも...泣かない。




学校も行って無いから友達さえいない。

近所との付き合いもないから知り合いさえいない。


1人、部屋でじっとして、良い子で居るだけ。



お腹も痛い、頭も痛い、喉も目も、胸も・・・心も。



こんな生活・・・もう、イヤだよ...




――夜の11時。


おじさんが、おばさんからパクった金で居酒屋に行って酒を飲んで帰ってくる。



ボーン..ボー..ン..―――。


家の時計が鳴った。




あぁ...また・・・我慢しなきゃ。




この音を合図に私は、そっと部屋を出てリビングに行く。

じゃなきゃ私の部屋にアイツが来ちゃうから。

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