言葉にしなきゃ伝わらない。
「そーいえば、あんたの名前・・・聞いてへんかったよな?良かったら教えてくれへん?」


男の子の独特なしゃべり方に、つい浸ってしまう。


私が聞いてきた言葉とは・・・なんというか、イントネーション?が違った。



男の子の質問に私は急いで文字を打つ。


『古川美月っていいます。』


サッと見せると、男の子は携帯を私の手から奪った。


『なっ・・・何で取ったんですか!?』



突然の出来事にビックリすると



『これ・・・みづき、いうんか?・・・んじゃ」


そう興味深そうな顔をして、私を抱き寄せた。

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