大好きな君
たっくんにメールした時、まだ涙は出なかった。

でも、放心状態で、そのメールを見つめていた。
すると、ツーっと、涙がこぼれ落ちた。
やっと、現実を見た気がした。

泣き顔を家族に見られるのは嫌で、部屋にこもった。
でも、一人は寂しくて...。
結菜に電話した。

フラれちゃった事を、話した。
結菜は、優しく、うん、そっか、など言いながら、聞いてくれた。

でも結菜は今からバレーのクラブ。
「帰ったらメールするね?それまで、頑張って!」
と言われた。

結菜...私、頑張れそうもないよ...。

真美は今頃塾だろう。
けど、報告だけはしておいた。

『たっくんにフラれちゃったよ』
《送信完了しました》


< 51 / 147 >

この作品をシェア

pagetop