砂時計
死は突然現れる。



「お母さん……あなた……



海さんに言ってなかったんですか?」




「……はい」





もうとっくに寿命宣告から4年以上も経っている。




「何でですか?



もう……海さんは……」







「天野先生!



分かってます。





でも……休ませてあげたいんです。



海を……静かに眠らせてあげてください」





「あなた……何を言ってるんですか?」


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