Deys


「あお。ミルクいらないって言った。]


スーツに着替えながら鏡越しに睨んでやった。


「えぇー。俺そんなん聞いてないし」


「言ったもん」


しばしの沈黙


「…じゃぁいいよ、俺が飲むから」


「飲めないくせに」


いつも砂糖のスティック2本入れてるくらいだもん。


んで、苦いぃー…。って渡してくる。


普通に飲めるわけがない。







眉間にシワを寄せながらコーヒーと格闘してる姿が見事にかわいらしい。


「いいよ、あお。ありがと。」


あおからカップを取って向かい側に座ると


首をかしげてすぐにふわーと笑った。


「りょうちゃん大好きーー!!」


「ちょっ、バカ!熱い!!」



朝から真っ白なワイシャツにコーヒーのシミができた。






< 2 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop