牙龍 私を助けた不良 上




しつこいな、クラスメートの人達。どうやら、私にも参加させる気らしいけど、メイドは嫌だ。


だから、走っている。


ようやく、撒けたようなので走るのを止める。



「・・・疲れた」


『ミー?』


「大丈夫だよ、ミライ」



久し振りに学校について来たミライは、機嫌がないよいいらしく尻尾をピンっとたてている。


屋上に行こうと、側にあった階段を登る。牙龍の溜まり場である屋上には、さすがに来ないだろう。


夏休み、最後ら辺は牙龍の倉庫に行かなかった。木藤は来いって言ったけど、色々あって忙しかったんだよ。


だから、二学期に入って倉庫に行くからと迎えに来た彼はかなり不機嫌。窓ガラスを割らんばかりの勢いでにらんでたから。



「わけが分からない」



階段を登りながらそう呟く。キョロキョロと辺りを見回すミライは、指先で頭を撫でてやれば嬉しそうに喉を鳴らした。


可愛い。ミライは甘え上手だな。この間桃華の病院に行った時、花さんに預けてたら煮干しを沢山貰ってたし。






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