牙龍 私を助けた不良 上
「・・・ヤバい」
タラリと冷や汗が頬を伝う気がした。・・・逃げよう。逃げるしかないと、私は足を踏み出した。
だが、ガシッと朱里に羽交い締めにされて動けなくなった。・・・意外に力が強いってどうゆうことだ、朱里さんよ。
取り敢えずバタバタと暴れてみるが逃げられなくて、ガラッと教室のドアが開いて、クラスメートが嬉しそうな声を出した。
「総長、参加してくれるんすか!?」
「きまってますよ〜」
「木藤君、めっちゃカッコいいよ♪」
「すごーい!!」
・・・見たいようで、見たくない。
木藤が入ってきたことで、私は動くのをやめた。諦めに似た感じで、朱里に羽交い締めされた状態に。